エステは前に述べたようなかたちで生まれ、世界に広がって行きました。それでは日本にどのように伝わり、どのように定着したのでしょうか?
エステが日本に生まれたのは明治初期と言われています。エステの本場であるフランスでエステティックの勉強をしてきた人間が、そのトリートメント技術やマッサージ技術を取り入れたのがはじまりであると言われています。明治28年には日本初のエステサロンがオープンしました。その後、日本のエステはアメリカ人医師などからマッサージに関する専門知識を受け、「美顔術」というサービスとして知られるようになったようです。
エステはこのようにして日本に伝わってきたが、明治期から昭和初期までは一部の富裕層の女性にしか受けることができない、いわば「ぜいたく品」でした。エステが一般の人に受け入れられるようになったのは高度経済成長後の、日本人の所得に余裕がでてきた1970年代頃です。